プレドニン服用で怖かった「ムーンフェイス」再発の不安
プレドニン(ステロイド)を再び服用することになったとき、私が真っ先に思い出したのは高校時代の苦しい記憶でした。
顔が丸く膨らみ、周囲の視線が怖くてマスクを外せなかった——。
いわゆる「ムーンフェイス」と呼ばれる副作用です。
あの経験を繰り返したくないという思いから、私は薬局の薬剤師さんに相談しました。
そのとき初めて知ったのが、プレドニンと血糖値・糖代謝の関係です。
プレドニンと糖の関係|ムーンフェイスは代謝変化が原因だった
薬剤師さんの説明
プレドニンを服用すると:
- 肝臓から糖が常に放出される
- インスリンの働きが弱まり、血糖値が上昇しやすくなる
- 高血糖状態が続くと、糖が脂肪として蓄積されやすくなる
つまり、ムーンフェイスは単なる「むくみ」ではなく、糖と脂肪の代謝バランスの変化によって起こる可能性があるのです。
その話を聞いた私は、「糖質を抑えることで少しでもコントロールできるかもしれない」と考え、食事管理を始めました。
糖質制限を取り入れた理由と続けるコツ
なぜ糖質制限を選んだのか
プレドニン服用中は血糖値が上がりやすいため、私は1日の糖質摂取量を約50g前後に抑えることを意識しました。
糖質を減らすことで:
- インスリンの過剰分泌を防ぎ、脂肪蓄積を抑える
- 顔まわりの膨張(ムーンフェイス)を緩やかにできる
- 体重の増加をできる限りコントロールできる
こうしたメリットがあると考えました。
続けるコツは「我慢」ではなく「置き換え」
糖質制限というと「食べられない」イメージが強いですが、私は“我慢”よりも“置き換え”を意識しました。
- 白米 → カリフラワーライス・こんにゃく米
- パン → ローソンのブランパン
- お菓子 → 無印良品の低糖質バームクーヘン
- おつまみ → スルメやナッツ類
完全に断つのではなく、似た満足感を得られる食品に切り替えることで、ストレスを減らして継続できました。
プレドニン服用中におすすめの低糖質食品
ここでは、実際に私が日常的に取り入れている食品を紹介します。
どれも「続けやすさ」と「満足感」を重視して選びました。
1. ローソンのブランパン
糖質制限の強い味方が、ローソンのブランパンです。1個あたりの糖質が約2g程度で、普通のパンと比べて圧倒的に低糖質。朝食やランチに重宝しています。
食感は少しパサつきを感じることもありますが、バターやクリームチーズを塗ると、満足感がぐっと上がります。コンビニで手軽に買えるのも、続けやすいポイントです。
2. 無印良品の糖質10g以下のバームクーヘン
「甘いものが食べたい…」そんなときに助けられているのが、無印良品とローソンの共同開発商品の不揃いバウムブランシリーズです。
特にバームクーヘンは、糖質が約20~25g程度でありながら、しっとりとした食感と優しい甘さが楽しめます。「糖質制限中でも、ちゃんとお菓子を食べている」という満足感が、心の余裕につながりました。
3. スルメ(楽天・スーパーなど)
小腹が空いたときの定番おやつがスルメです。糖質がほぼゼロで、よく噛むので満腹感も得られます。
塩分には気をつけながら、適度に取り入れています。
4. プロテイン(ULTORA)
タンパク質をしっかり摂るために、プロテインも活用しています。特に朝食をブランパンとプロテインにすることで、空腹感を抑えつつ、糖質を抑えた食事ができます。
私が愛用しているのは、飲みやすいココナッツチョコレート味。水や無糖のアーモンドミルクで割って飲んでいます。
5. ナッツ類
アーモンドやくるみなどのナッツ類も、糖質が低く、良質な脂質を摂れるのでおすすめです。小腹が空いたときに、少量つまむだけで満足感があります。
ただし、食べ過ぎるとカロリーオーバーになるので、1日20〜30g程度を目安にしています。
6. カリフラワーライス・こんにゃく米
「ご飯が食べたい」という欲求を満たしてくれるのが、カリフラワーライスやこんにゃく米です。
普通の白米と混ぜて炊いたり、チャーハンにしたりすることで、違和感なく糖質を抑えられます。完全に白米をやめる必要はなく、「置き換え」として使うだけで、かなり糖質を削減できます。
食事管理で感じた変化
ムーンフェイスについて
今回のプレドニン服用では、ムーンフェイスは一切出ていません。
高校時代に大きく顔が変わってしまった経験があったため、再発を強く恐れていましたが、
今回はむくみや顔の丸みもほとんど感じることがありませんでした。
医学的な因果関係ははっきりしませんが、糖質を抑えた食生活が一定の効果をもたらした可能性はあると感じています。
少なくとも、「何もしなかった頃のように急激に変化する恐怖」は感じませんでした。
ニキビについて
ニキビに関しては、皮膚科で処方してもらった「ベビオウォッシュゲル」と合わせて対策したこともあり、ニキビには悩まされていません。
糖質を抑えることで、皮脂の分泌が落ち着いたのかもしれません。これも断言はできませんが、少なくとも「何もしなかった高校時代」よりは、明らかに状態が良かったです。
体重は7kg減少|やりすぎには注意
副作用を抑えようと頑張りすぎた結果、体重が約7kg減ってしまいました。
明らかに糖質を制限しすぎていたと思います。
ムーンフェイスを防げた反面、今度は痩せすぎるという新たな課題が出てきました。
体調自体は安定していますが、筋肉量の低下や疲れやすさを感じることもあり、
「糖質制限も度が過ぎるとよくない」と実感しています。。
バランスの大切さを実感
プレドニン服用中は、副作用を恐れるあまり極端に走ってしまいがちです。
しかし今回の経験で、「抑えすぎ」もまた別のリスクを生むことを学びました。
今後は糖質を完全に抜くのではなく、
“コントロールして摂る”バランス型の食事に切り替えようと思っています。
プレドニン服用中の方へ伝えたいこと
ステロイド治療では、副作用を完全に避けることは難しいかもしれません。
それでも、「自分でできることをやっている」という実感が、心の支えになります。
糖質制限は「我慢」ではなく「工夫」です。
ムーンフェイスや体重増加に悩む方も、無理なく続けられる“置き換え”から始めてみてください。
⚠️ 免責事項とお願い
本記事は筆者の実体験に基づく内容であり、医療的な助言を目的とするものではありません。
実際、医師からは「糖質制限なんてやって、病気を治そうとしているのに余計なことをやらないで」と言われたこともあります。
それでも私は、「副作用に苦しみたくない」という思いで食事管理を行いました。
しかし、糖質制限や栄養管理は人によって合う・合わないがあり、健康を損なう恐れもあります。
特にプレドニン(ステロイド)などの薬を服用中の方は、必ず主治医・薬剤師に相談のうえで判断してください。
本記事の内容を実践したことによるいかなる損害にも、筆者は責任を負いかねます。
すべて自己責任のもとでご判断・実践いただきますようお願いいたします。
次回予告:プレドニン服用中の運動とセルフケア|血流改善とストレス管理
次回は、食事管理以外に私が実践している、顔のマッサージや軽い運動、ストレス管理についてお伝えします。
