「宅建 勉強時間」で検索すると、どのサイトにも
**「300〜400時間が目安」**と書いてあります。
この数字を見て、「意外と少ないかも?」と思った人もいれば、
「そんなに必要なの?」と不安になった人もいるかもしれません。
私は社会人として働きながら、独学で宅建を受験しました。
正直に言うと、この300〜400時間という数字には何度も振り回されました。
勉強時間は確保しているはずなのに、なぜか足りない。
そんな感覚に苦しんだ経験があります。
この記事では、
- よく言われる「300〜400時間」の正体
- 社会人が独学でその時間を確保する現実
- 勉強時間だけを基準にすると危険な理由
を、実体験ベースで整理します。
一般的に言われている宅建の勉強時間
300〜400時間の意味
宅建の勉強時間としてよく言われる
「300〜400時間」は、合格に必要な純粋な学習時間の目安です。
- テキストを読む
- 問題を解く
- 復習をする
といった、合格レベルに到達するまでの時間を想定しています。
半年で確保するなら1日1.5〜2時間、
3カ月の短期集中なら1日3〜4時間、という計算になります。
どんな前提で語られている数字か
ここで重要なのは、この数字がどんな前提で語られているかです。
多くの場合、次のような条件が想定されています。
- 毎日コンスタントに勉強できる
- 勉強の方向性が間違っていない
- 分からないことをすぐ解決できる
- 効率的な教材・カリキュラムに沿っている
つまり、
理想的な環境で、無駄なく勉強できた場合の時間です。
社会人が独学で進める場合、この前提がすべて当てはまるかというと、正直かなり厳しいです。
社会人が独学で時間を確保する現実
平日・休日の現実的な勉強時間
私の場合、1年目は
**「平日1時間、休日3時間」**を目標にしていました。
実際はこんな感じでした。
- 平日:定時なら1時間、残業がある日は30分または0分
- 休日:予定がなければ3時間、あると1〜2時間
結果として、週10〜12時間程度。
半年で300時間を確保するには、週12〜13時間が必要なので、かなりギリギリです。
そして、この「ギリギリ」を半年間一度も崩さず続けるのは、想像以上に大変でした。
毎日続ける難しさ(サボりではなく生活要因)
誤解してほしくないのですが、
これはサボっていたわけではありません。
- 仕事で帰宅が遅くなる日
- 急な飲み会や接待
- 体調を崩す日
- 家族や用事で時間が取れない日
こうした日は、社会人なら誰にでもあります。
計画では「毎日1時間」でも、
現実には週に2〜3日は思うように勉強できない日が出てきます。
それを休日でカバーするにも、限界があります。
筆者自身の体験(独学2年)
私は独学で宅建に2年かかりましたが、
1年目も2年目も、決してサボっていたつもりはありません。
勉強時間は確保していたが、積み上がらなかった理由
1年目は、スマホアプリで勉強時間を記録していました。
試験日までに、約280時間。
300時間には少し届きませんが、
残業や生活を考えると、社会人としては現実的なラインだったと思います。
それでも、不合格でした。
理由ははっきりしていて、
時間は使っていたが、使い方が悪かったからです。
- テキストを読むだけで理解確認が不十分
- 過去問で間違えた理由を深掘りしていなかった
- 重要分野と後回しでいい分野の区別が曖昧だった
「やっている感」はありましたが、
実質的な積み上げになっていませんでした。
「やっているのに足りない」と感じた感覚
試験後、一番つらかったのは
「あれだけ時間をかけたのに」という感覚でした。
でも振り返ると、
足りなかったのは時間ではなく、方向性だったと気づきました。
独学の怖さは、このズレに気づくのが遅れることです。
誰もチェックしてくれないため、間違った方向に進んでいても、試験まで分かりません。
なぜ独学だと時間が足りなくなりやすいのか
① 調べ物に時間がかかる
独学では、分からないことをすべて自分で調べます。
一つの疑問を解消するのに、
30分以上かかることも珍しくありません。
この時間は、
「純粋な学習時間」には含まれない
けれど、独学では避けられない時間です。
② 優先順位が分からない
宅建は範囲が広く、すべてを完璧に覚えるのは非現実的です。
でも独学だと、
どこを重視すべきか判断が難しく、
- 重要度の低い分野に時間をかけすぎる
- 頻出分野を軽く見てしまう
といったズレが起きやすくなります。
③ ズレに気づくのが遅れる
独学最大のリスクは、
勉強の方向が間違っていても指摘されないことです。
試験を受けて初めて
「そこじゃなかった」と気づく。
この遅れが、必要な時間をさらに増やします。
勉強時間だけを基準にすると危険な理由
時間=合格ではない
300時間勉強しても、合格は保証されません。
逆に、200時間でも合格する人はいます。
重要なのは、時間の量ではなく中身です。
方向がズレたまま積み上がるリスク
独学では、
間違った方向に努力を積み上げてしまう危険があります。
「時間をかけたから大丈夫」ではなく、
正しい方向に時間を使えているかが重要です。
社会人が現実的に考えるべきポイント
① 自分の生活リズムを正直に見る
② 今年絶対に受かりたいかどうか
③ 時間とお金のどちらを優先するか
独学はお金を抑えられますが、
時間がかかりすぎると、結果的に遠回りになることもあります。
まとめ:勉強時間の数字に振り回されない
「300〜400時間」は目安であって、保証ではありません。
社会人が独学で取り組む場合、
- 勉強時間を安定して確保しにくい
- 調べ物に時間がかかる
- 方向性がズレるリスクがある
という現実があります。
これは努力不足ではなく、独学という方法の特性です。
大事なのは、
「自分がやり切れる環境」を選ぶこと。
独学が合う人もいれば、
途中で別の進め方を考えた方が楽になる人もいます。
ここまで読んで、
「この生活リズムで独学を続けるのは正直きついかも」
と感じたなら、
勉強方法そのものを一度整理するタイミングかもしれません。
