鏡を見るのが怖かった高校時代|プレドニンとムーンフェイスとの向き合い方

鏡を見るのが怖かった高校時代

「これ、本当に私の顔?」

朝、洗面所で鏡を見るたびに、そう思っていました。高校2年生のとき、病気の治療でプレドニン60mgを飲み始めたのですが、数日で頬が急に膨らみ、顎のラインが消えていきました。鏡を見るたびに「これが自分なのか」と信じられないほどの変化でした。

頬がどんどん丸く膨らんでいく。顎のラインが消えていく。

これがいわゆる「ムーンフェイス」です。プレドニンの副作用として有名なものですが、実際に自分の顔で起こると、想像以上につらいものでした。

しかもそれだけではありませんでした。顔中にニキビができ始めたのです。赤くて痛いニキビが、おでこや頬、顎に次々とできて、鏡を見るたびに憂鬱になりました。

噂と孤立 ― 誰にも理解されなかった日々

見た目の変化はすぐに周囲に伝わりました。

「太った?」 「顔、どうしたの?」 「最近、なんか変わった?」

悪気のない言葉だとわかっていても、聞かれるたびに胸が締め付けられました。中には「顔パンパンじゃん」と笑う人もいて、マスクで顔を隠して過ごしていました。

太ったことで、誰かが勝手な噂を流し、気がつくとクラスの全員が私と口をきいてくれなくなりました。近所の人からも「太りすぎだ」「今のうち痩せなきゃ一生戻らないよ」と言われ、逃げ場がありませんでした。

当時、今のようにマスクをいつもしていても不審がられないような世の中ではなかったので、毎日マスクしていると「アイドル気取り」と陰口を言われる日々でした。

近所の人からも「太りすぎ」「今のうち痩せないと一生戻れないよ」と何度も言われました。事情を知らない人たちの言葉が、心に突き刺さりました。

医師から返ってきた衝撃的な言葉

藁にもすがる思いで主治医に相談しました。
「先生、この顔、なんとかなりませんか?」

でも返ってきたのは、想像もしなかった言葉でした。
質量保存の法則(笑)

冗談のつもりだったのかもしれません。けれど、当時の私には馬鹿にされたとしか感じられませんでした。
「我慢するしかない」という現実を、笑いとともに突きつけられたようでした。

トラウマとして残り続けた記憶

治療が終わり、プレドニンを飲まなくなってから、少しずつ顔のむくみは引いていきました。ニキビも徐々に落ち着きました。

でも、心に残ったトラウマは簡単には消えませんでした。

「また顔が変わったらどうしよう」

そんな恐怖が染みつき、鏡を覗き込むたびに顎のラインや輪郭を何度も確認する癖がつきました。

高校時代の思い出は、ほとんどがムーンフェイスとニキビに支配されていました。

再びプレドニンを服用 ― フラッシュバックする過去

そして2025年10月。
再び病気が再発し、プレドニンを飲むことになりました。今度は25mg。高校時代のときより少ないとはいえ、不安が一気に押し寄せました。

それでも「またあの顔になるかもしれない」という恐怖が押し寄せました。
調剤薬局でプレドニンを実際に受け取った後、帰り道恐怖で涙が止まりませんでした。

高校時代とは違う ― 「我慢」ではなく「対策」を選ぶ

高校時代の私はただ受け身でした。
医師の言うことを聞いて薬を飲み、副作用をただ耐えるしかありませんでした。

でも今の私は違います。
自分で情報を調べ、自分の体を少しでも守るために行動することができます。

「今度は、自分でできることをやってみよう」
そう思った瞬間、ほんの少しですが心が軽くなりました。

自分でできること ― 食事管理との出会い

プレドニンの副作用について、改めて調べ始めました。

調べていく中で、「完全に防ぐのは難しいけれど、食事管理で軽減できる可能性がある」という情報を見つけました。

プレドニンは、体内の糖代謝に大きく関わる薬です。だから、糖質をコントロールすることが、ムーンフェイスの予防に役立つかもしれないと知りました。

「今回は、ただ我慢するだけじゃなく、ちゃんと自分でやってみよう」

あの頃の自分に伝えてあげたくなるような、少し前向きな気持ちが芽生えました。

同じ悩みを抱える人へ

この記事を読んでいるあなたも、もしかしたら同じ不安を抱えているかもしれません。

「プレドニンを飲まなきゃいけない。でも、ムーンフェイスが怖い」
「また顔が変わったらどうしよう」
「周りの視線が気になる」

その気持ち、私も痛いほどわかります。
医師に相談しても「副作用は仕方ない」と言われてしまう。
家族は「健康の方が大事」と言うけれど、自分の見た目が変わるつらさは、本人にしかわかりません。

でも、完全に防げなくても、軽減できる可能性はある。
そして、自分でできることがあるかもしれない。

これから伝えていきたいこと

このブログでは、これから私が実際に取り組んだ 食事管理と糖質制限の記録 を、体験ベースで発信していきます。

  • 糖質制限をどう始めたのか
  • 具体的な食事内容と置き換え
  • 続けるための工夫
  • 実際にムーンフェイスは軽減されたのか
  • 体調・体重の変化

私は医療従事者ではないので、医学的な正確さは保証できません。
けれど、一人の患者としてのリアルな体験は、きっと誰かの力になれるはずです。

このブログでは、これから私が実際に行った食事管理について、詳しくお伝えしていきます。


次回予告:「プレドニン服用中の糖質制限」

次回は、プレドニン服用中に実際に私が行った 糖質制限と食事管理の方法 について詳しく紹介します。
完璧じゃなくていい。少しずつできることから始めるだけで、気持ちも体も軽くなることがあります。

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